日々コレ雑感☆

ちょっと高めのコレステロール値と、うまく楽しく付き合う毎日の記録

【受験直前★悲しき食の記憶】

今年もやってまいりましたセンター試験の季節。

天気予報ではお約束通り、雪かもなんて言っています。

例年なら「ああ、私の時もそうだった・・・」

なんて感慨に浸っているだけで済むのですが、

今年はそんなゆったりとしていられないのよ!

 

実はマダムの子が受験するわけなんでございます。

もう毎日がハラハラ&ドキドキ。

というのも私自身、センター試験には特別苦い思い出があるもので。

 

時をさかのぼること30年ほど。

受験を控えた私は、母からの命令で1週間ほど前から生ものは一切口にせず、

鍋を中心とした献立で決戦の日を待っていたわけであります。

おかげで風邪もひかず体調は万全、だったはずが・・・

受験2日前の夕食。

あの時の献立は確か水炊きでした。

火は十分に通っていたはずでしたが・・・

なぜかその夜から下痢スタート。

時間が遅くなるにつれ、症状はどんどん重くなっていきます。

日付が変わる頃にはいよいよ嘔吐も開始。

朝を迎える頃には、上下ともに排出する内容物がなくなり

人生初の胃液逆流を体験。

白湯を飲んでは戻し、下しを繰り返すこと数十回・・・

それまで便秘で悩むことはあっても、

下す経験はほとんどなかった私にとって、

これは前代未聞の地獄の苦しみだったわけでございます。

 

開院を待って近所の医院に駆け込んだところ「急性胃腸炎」の診断。

それで「明日、受験なので」と言った途端に

「お尻出してください」

と言われ、問答無用でベテラン看護師に何かの注射を打たれました。

18歳の乙女なのに、なぜ腕ではなくお尻に注射???

という衝撃は大きかったですよ、ホント。

何しろ当時の病院は、患者の要望を聞くとか、薬について説明するとか皆無(笑)

診察台に乗った時点で人権はありませんでしたから。

まあでもその尻注射のおかげで、楽にはなったから結果オーライ。

今から思えば、あれはノロウイルス”だったのかもしれません。

でも当時はまだそんな病名自体が存在しませんでしたし。

医療も医療現場も、進化したものですよ。

 

実はこの体調不良、マダムには思い当たるフシが・・・

というのもあの日は、学校帰りに長年通っていた塾の壮行会みたいなのに顔を出したんです。

自転車は危ないからと、普段は乗らないバスを使って。

そこで出されたお菓子を・・・食べたんですね。

駅やバス内でいろいろ触った汚い手で(笑)。

その時参加していた仲間は特に何ともなかったようなので、

お菓子自体は安全だったはず。

問題は自分の手にあったのでしょう、トホホ。

 

 

そうして丸1日眠り続け、ひたすら体力の回復を待って迎えた試験当日。

窓を開けると南国には珍しい雪。

その光景に軽く衝撃を受けたものの

下痢や嘔吐という最悪の状態は脱し、

なんとか試験は受けられる状態になっていました。

でも不思議なことに、左にも右にも首が回らなかったんです(笑)

おまけに1日寝ていただけなのに、足はガクガク。

何しろ丸2日間、何も食べられない状態で放出するばかりでしたから。

「食糧難の戦時中って、ほんとに大変だったろうな」

などと全く関係のないことを考えて気を紛らわせたことを覚えています。

 

車で送ってもらい、何とか会場にたどり着いたマダム。

そこで担任の先生やクラスメイトに声をかけられたものの、

首が回らないから一切振り向けず!

「よほど緊張しているのだろう」と思われたでしょうね・・・

直立不動のヨチヨチ歩きで教室までの数十メートルを何分もかかって移動し、何とか受験を終えましたとさ。

結果は・・・まあ体調不良のせいで散々だったことにしておきましょう!

 

そして30年が経った今。

水炊きに罪はないけれど、やっぱり縁起が悪いなと避けてしまう母としての私。

でもそんな風にいくら親が気を遣っても、子はきっとワタシの見ていないところでいろいろ食べているんだろうな。

受験生のみなさん、何かを口に入れる前には必ず手を洗いましょうね。