【昨日の台風と歩数】
西日本は大変なことになった昨日の台風。
東京の風も相当なものでした。
関東は大丈夫という根拠のない自信をもってオフィスを出たのが17時過ぎ。
一歩外に出た途端、「あ、ヤバい」。
すでに傘がさせる状況ではなくなっていました。
駅に着いたら予想通り電車は大幅遅れ。
運転を中止したり再開したりで、発車はいつになることやら。
ただ、その割には混雑は緩めです。
おそらく早めに帰宅指示の出た会社も多かったのでしょう。
40分待った後にようやく走り出し、やれやれと思ったのも束の間。
最寄りまであと2駅を残すところで、また運転見合わせと相成りました。
待っていても風がひどくなるばかりと思い、動いている私鉄に乗り換えた私。
一駅乗って15分ほど歩くことを決意。
ところが・・・
9月の18時半はもう真っ暗で、今までに聞いたこともないようなドドドという風の音。
すでに店じまいした花屋のシャッターがバタバタとめくれあがり、道路標識はユサユサ揺れています。
頭の上にある電線はいつ切れてもおかしくない状態。いまだかつて感じたことのない恐怖体験です。
しかも、さっきまでたくさんいた人影はまったくナシ。
近道をするために、お寺や墓地のある裏通りを選んだことを後悔します。
人どころか車も通らない!
しかも進行方向と逆風。
吹き飛ばされないように頑張るのがやっとで、全然前に進みません。
ああ、これでは飛んできた看板が頭に当たって倒れていても、明日の朝まで気付かれない・・・
暗闇の恐怖と風の轟音、そして人の気配が全くない裏通りの不気味さ。
山で遭難すると発狂するという感覚が、これほど理解できた瞬間はなかったかも。
結構な修羅場をくぐり抜けてきた40半ばのオバサンなのに、風のうなり声が聞こえる度に、泣き叫びながら走り出したい衝動に駆られます。
本当に命の危険を感じた20分間でした。
ようやく家にたどり着いてTVを点けると、そこには西日本の驚くべき状況が。
ああ、私が大変なんて言ってたら怒られるわ。
しかし、やっぱり自然の前に人間は無力。それを肌で感じた1日でした。
ウロウロした結果、歩数計は7448歩。
あれ?案外少なかった。
でも恐怖で思い切りカロリー消費した1日でした。